さまざまなハードウェア・プラットフォームやオペレーティング・システムが混在する環境も珍しくありません。そしてアプリケーション・プログラムは、このさまざまなプラットフォーム上で稼動するのです。分散処理モデルに基づき適切に運用できるようにするためには、階層型アーキテクチャによる開発が不可欠です。

階層型アーキテクチャに基づき、アプリケーションを次のような処理単位に分割します。

表示処理 (グラフィカル・インターフェイスなど)

  • 専用の (PCベースの) クライアント・アプリケーション (Webブラウザーなど) として実装します。情報をユーザーに向けて表示するグラフィカル・インターフェイス機能に徹し、どんな使い方をされてもクラッシュなどしない堅牢性を必要とします。

業務処理

  • クライアント側に置いて必要に応じて呼び出されるようにするか、またはサーバー側に置いて、遠隔呼び出しの形で使うようにします。いずれにしても、独立したモジュールとして実装します。アプリケーション・サーバーはこの業務処理を担いますが、データベース機能は含まれません。

データベース/妥当性検証処理

  • 専用のデータベース管理システムを基盤として実装します。参照整合性や妥当性規則の検証は、アプリケーション側でなく、データベース管理システム側で行います。

 
階層アーキテクチャは非常に柔軟なモデルですが、課題もいくつかあります。まず、階層ごとに別々のツールを使い、異なる言語で記述しなければならない場合があります。階層により、動作するプラットフォームやオペレーティング・システムが異なることもあるのです。さらに、プラットフォーム特有の要件が各階層に入り込み、システム全体の可搬性が損なわれるかも知れません。

適切なアーキテクチャ構造の開発環境により、これらの複雑な状況に対して容易に対応ができ、アプリケーション開発が簡単になります。1.2.6 LANSAアプリケーション・アーキテクチャ により、アプリケーション開発が簡素化されるのです。



次のトピックも参照してください。

1.2.4 従来型のアプリケーション・アーキテクチャ

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