IBM i スレイブは、IBM i 上で実行されているマスターの LANSA システムに接続された Windows PC にある Visual LANSA システムのことです。


マスター LANSA システム

マスター LANSA システムは、LANSA システム定義データを保守する能力を持っています。マスター LANSA システムは独立しています。マスター・システム定義データは、システムのインストール時またはアップグレード時にロードされます。LANSA リポジトリ・データは、別の LANSA システムからインポートすることができます(マスター LANSA システムは、ホスト・モニターを使用しません)。

IBM i で LANSA/AD を使用している場合、常にこれがマスター・システムになります。各 LANSA/AD システムは、スレーブの Visual LANSA システムを持つこともできます。

Windows 上の Visual LANSA システムをマスター・システムにすることができますが、スレーブ・システムを持つことはできません。ただし、クライアントを持つことは可能で、リポジトリ・データを開発用に使用できます。詳細については、「1.2.4 独立 Windows サーバー」を参照してください。


スレーブ LANSA システム

スレーブの LANSA システムは、LANSA システム定義データを保守できません。スレーブ LANSA システムは、自身のシステム定義をマスター LANSA システムから受け取ります。スレーブ・システムは、マスター LANSA システムに従属しています。マスター・システムでシステム定義に変更が加えられた場合、必ず、スレーブ・システムでの定義を更新する必要があります。

スレーブ LANSA システムとマスター・システムは軽い対の関係になっています。スレーブ・システムはマスター・システムとは別に作動しますが、LANSA オブジェクトに変更を加える場合はマスターの許可を得る必要があります。スレーブ・システムはまた、マスター・システムからオブジェクトの最新バージョンを受け取ります。そして、変更が追加された時に、マスター・システムにチェックインして戻されます。一回に 1 台の Windows PC のみが、変更を追加する許可が与えられます。ある Windows PC に許可が下りると、他の Windows PC では変更を加えることはできません。

スレーブ LANSA システムは、ホスト・モニターを使って、マスター LANSA システムからリポジトリ・データのチェックインとチェックアウトを行い、リポジトリ・データをマスター・システムと交換します。  ホスト・モニターの詳細については、『Visual LANSA 管理者ガイド』の「ホスト・モニター」を参照してください。

Visual LANSA をスレーブにすることができるのは、LANSA/AD のマスター・システムに対してのみです。これは、別のVisual LANSAシステムのスレーブにすることはできません。

異なる Windows PC 上の複数のスレーブ Visual LANSA システムが、ひとつの IBM i のマスター LANSA リポジトリにアクセスすることは可能です。


マスター・システムとスレーブ・システムでの開発
LANSA アプリケーションをマスター・システムとスレーブ・システムを使用して開発する場合、マスターの LANSA リポジトリは 1 つだけです。このマスターの LANSA リポジトリは、通常はマスター LANSA/AD システムがある IBM i 上に存在します。

Visual LANSA スレーブ・システムは、ローカルまたはスレーブの LANSA リポジトリも持ちます。スレーブの Visual LANSA リポジトリには、Visual LANSA を使用して開発中または保守中の、マスター・リポジトリからのオブジェクトのコピーが入っています。Visual LANSA は、ワークステーション上のデータベース管理システムを使って、ローカル LANSA リポジトリを格納します。

LANSA リポジトリには、以下の 2 つのタイプの情報が格納されます。

LANSA システム定義と LANSA アプリケーション定義は、同期された状態に保つことが非常に重要です。LANSA では、このタスクを支援する数多くの機能が提供されています。詳細は、「1.2.10 マスター・システムとスレーブ・システムの同期」を参照してください。
IBM i スレーブのうち 1つは、ビルド・コンピューターとして指定する必要があります。詳細は、「1.2.8 Windows ビルド・コンピューター」を参照してください。