開発モデルにおいて、出荷するオブジェクトを構築するコンピューターを別途 1 台設けることは重要です。通常これはビルド・コンピューターと呼ばれます。アプリケーションのパッケージ化を1台のマシンで行うことで、環境をコントールできます。オペレーティング・システムや C++ のコンパイラ、LANSA のバージョンが変更されると、配布物のすべてが異なる可能性もあります。ですから、LANSA では現場のアプリケーションのバージョンごとにビルド・コンピューターを管理することを推奨しています。

この管理が必須となる、Visual LANSA の 2 つの機能があります。1 つは、LANSA オブジェクト、GUID を生成する MSI の構成、アプリケーションのバージョン番号にバージョンの番号を割り当てることができる機能です。特にGUIDは、アプリケーションのアップグレードを前回のバージョンにリンクさせる際には必須です。GUID が異なる場合、すべてのオブジェクトやバージョン情報が同じであったとしても、事実上異なるアプリケーションとなります。これは Windows の制限です。

もう 1 つのビルド・コンピューターの大変便利な機能は、自動的に夜間にアプリケーションをビルドすることができ、仕上がったアプリケーションのテストも自動的にできるという点です。

1 台のビルド・コンピューターで、複数のシステムをビルドすることも可能です。ただし、LANSA はこれを推奨していません。これは、サポートされている最新の環境 (オペレーティング・システム、コンパイラなど) で、アプリケーションの新バージョンをビルドでき、同時に以前に配布されたアプリケーションに影響を与えないようにするためです。また、よりパワフルなコンピューターを購入することで、より新しいハードウェアを使用できるようになり、配布アプリケーションの有効期間内に同じコンピューターを使用し続けることができる可能性も高くなります。

1 台のマシンを使いながらも、古くなっていくハードウェアの対策を行うには、仮想ビルド・コンピューターを使用するのが便利です。仮想マシンならハードウェアの取り外し・取り付けも簡単で、1 台のハードウェアを使って複数のビルド・コンピューターを実行させることも可能になります。ビルド・コンピューターの使用頻度が少ないことを考えると、アプリケーションをビルドする際のパフォーマンスの差もそれほど出ないことでしょう。


次のトピックも参照してください。

コンパイラー設定