画面ラッパーの主な利点は、はっきりしています。VLコンポーネントと置き換える際に、5250 画面に組み込まれたすべてのビジネス・ロジックを分析、書き換え、再テストなどのために本来は必要な時間や費用を費やすことなく、見栄えが良く、使い勝手の良い高度な GUI が実現できます。

これは特に、IBM i のみのソリューションに満足しているため、プラットフォームの移植性に実際は興味を持たないユーザーにとっては非常に重要となります。

使用例

使用例には次のものがあります。    

  • 画面ラッパーは非表示の 5250 画面から値を取得し、その値をまったく異なる形で表示できます。  例えば、統計情報を抽出し、複数の棒グラフで示すことができます (「例3:IBM i ディスク使用量の表示」を参照)。
  • 画面ラッパーはユーザー入力を受け取り、入力内容を 5250 画面にマッピングして、5250 トランザクションが行われるようにします。たとえば、VL コンポーネントは高度な機能を持ち、ボリュームの多いオーダー入力を可能にします。ユーザーが保存をクリックすると、オーダーの詳細が一連の 5250 画面および入力にマップされます。
  • 画面ラッパーは、1 回のクリックで多くの 5250 画面を実行することができます。たとえば、画面ラッパーは 20 件のオーダー番号のリストを表示できます。ユーザーが OK をクリックすると、1 回に 1 つのオーダーを削除することしかできない 5250 画面を繰り返し実行し、20 件のオーダーすべてが削除されます。

モダナイゼーション・プロジェクトでの役割

IBM i 依存のソリューションで満足されている顧客にとっては、アプリケーションのモダナイゼーションとして取れる手段はせいぜい画面ラッパーかもしれません。 

実際は、画面ラッパーの開発には時間も費用もかかります。特にモダナイゼーション・プロジェクトのアプリケーション・テスト段階では、同等の VL コンポーネントの開発にかかる時間と費用よりもはるかに少なく抑えられることでしょう。

画面ラッパーにも使い道があります。時間と費用が許せば、5250 への依存性を排除して、適切な VL コンポーネントに変更できます。 

5250 画面、画面ラッパーと VL コンポーネントをうまくミックスさせることで、モダナイゼーション・プロジェクトを推進できるようになるでしょう。たとえば、ある ISV にとっては以下のようなミックスが適切なものとなるでしょう。

  • 85% - 5250 画面 - できるだけ早く市場に出すため
  • 10% - 画面ラッパー - 頻繁に使用される重要な領域 (オーダー入力など) を、多くのビジネス付加価値があり、はるかに使いやすいものに、迅速に置換するため
  • 5% - VL コンポーネント - ハイエンド価値をアプリケーション (電子メール、PDF 文書、MS Excel スプレッドシート、Web 統合など) に追加するため
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